2021.7.16防音のしくみ・方法
防音方法の種類について!工場における騒音対策3選
工場やリサイクルの機械を使用する工場現場では、「騒音を改善したい…」「騒音対策はどのように行えばいいのだろう…」と考える企業の方も多いのではないでしょうか。
機械を使用することで騒音が発生する工場現場では、騒音を発する音源そのものへの対策や工場建屋への騒音対策、工場建屋周囲への騒音対策などが有効です。
日頃から騒音対策にしっかりと取り組むことで、騒音を軽減できるだけでなく、騒音に関するクレームやトラブルなどを防ぐことが可能です。
この記事では、どのような騒音対策を行えばいいのかお悩みの企業の方たちに向けて、シチュエーション別の防音方法を、わかりやすく解説していきます。
騒音を軽減させたい企業の方、詳しい防音方法について知りたい企業の方は、ぜひ参考にしてください。
騒音対策の重要性
工場において、騒音対策は重要なテーマの一つといえます。
そこでまずは、なぜ工場で騒音対策が重要であるかその理由を解説します。
騒音対策が重要である理由①:騒音に関して定められた法律を守るため
工場や建設工事によって発生する騒音に対して必要な規制を行う「騒音規制法」が、国によって定められています。
生活の環境を保全して、国民の健康を守ることが法律の目的です。
対象となる工場は送風機や機械プレスを有するなど、かなりの騒音を発生している工場に限定されています。
また深夜の騒音に関しては、別途規制が設けられています。
具体的な規制対象は地域によって異なるため、詳しく知りたい場合には自治体に問い合わせる必要があります。
このような法律や規制に遵守するために騒音対策は重要であるといえます。
騒音対策が重要である理由②:近隣住民からの苦情を防ぐため
法律で定められた基準を下回る騒音だったとしても、近隣の住民から苦情が入ってしまっては、対策せざるを得ません。
令和元年度の環境省の調査によると、工場や事業場の騒音に関する苦情件数は4,422件で、騒音に関する苦情全体の3割近くを占めています。
寄せられた苦情だけでこれだけの件数ですから、潜在的に工場の騒音が気になっている方はさらに多いと言えます。
こういった苦情を防ぐためにも、騒音対策が必要なのです。
騒音対策が重要である理由③:工場作業員の労働環境の整備のため
騒音レベルの高い工場勤務をしている作業員の中には、耳鳴りや他人の言葉が聞こえにくいなどの症状がある方も少なくないのではないでしょうか。
こういった症状を放置しておくと、難聴につながってしまう恐れもあります。
国によって騒音障害を防止するためのガイドラインが策定されているように、工場で働く作業員に対する騒音対策もおろそかにしてはなりません。
対象別に行う防音方法
騒音対策の重要性が分かったところで、ここからは防音する対象ごとにどのような方法を取ればよいかを紹介していきます。
防音対象①:音源
まずは、工場が稼働している際に発生する騒音の音源に対して行う防音方法を紹介します。
防音ボックスを使用する
騒音の原因になっている機械が断定できる場合は、防音ボックスがおすすめです。
組み立て式の防音ボックスを選択すれば、大きな音を発生させている機械のみを覆うことができます。
防音ボックスのみでも内部の音を遮音することができますが、内部に吸音処理を加えることで、より効果がアップするでしょう。
機械自体に制振処理をする
騒音の原因となる機械が外装板を通して大きな音を発生させている場合は、直接機械に対して鉛テープや制振シートを貼る防音方法が有効です。
その他にも、重量が大きくなるLアングルなどを機械自体に取りつけることで、騒音を防ぐこともできます。
防振装置や機械基礎補強をする
工場が機械の振動により揺れることで、騒音が発生している場合には、防振装置及び機械基礎補強がおすすめです。
振動のレベルにもよりますが、機械が設置されている基礎となる部分に防振ゴムまたは、振バネを補強する工事を行います。
コンプレッサーの騒音にお困りの方はこちら
工場の騒音を発生させる装置のなかでも、コンプレッサーの騒音に頭を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コンプレッサーはきちんとした方法で防音を行うことで、騒音を軽減することができます。
下記記事では工場で使用されるコンプレッサーの防音方法についてまとめていますので、情報を知りたい方はぜひご一読ください。
防音対象②:工場建屋
音源への直接的な対策ができない場合は、工場建屋内の騒音対策も検討しましょう。
工場内の壁が反射性の高い素材でできており、大きな音が響くという場合には、天井や間仕切り壁、内装・外壁への吸音処理として、遮音材を貼る・防音パネル・屋内防音壁を立てるなどの防音方法が有効です。
その他にも、吸音対策として、高音域に対してグラスウール材を壁に貼る施工や、低音域に対して吊り下げタイプの吸音板も有効でしょう。
防音対象③:工場建屋の周囲
工場内の音源対策や工場建屋へ騒音対策が行えない状況にある場合や、外部に騒音の原因がある場合は、工場建屋周囲への騒音対策を検討しましょう。
工場建屋周囲に対しては、周囲へ直接音が届かないようにする目的で、防音壁を建てて対応するのが有効です。
工場と周囲までの距離が近く、防音壁を建てるのが困難な場合は、工場の中に防音壁を建てる方法もあります。
防音壁の材料選びは、工場現場の条件に合わせて鋼製・セメント板・アルミ製などの中から最適なものを選びましょう。
シチュエーションにマッチした騒音対策を行おう!
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、騒音対策のポイントがご理解いただけたと思います。
騒音を少しでも軽減したいと考える企業の方は、シチュエーションに合った防音方法を選びましょう。
岐阜プラスチック工業では、工場やオフィスでの騒音対策をお考えの方のニーズに合わせた最適なご提案をしております。
4,000例以上の騒音対策実績をもとに、現地調査~防音デモ~設計~確実な施工まで一貫して対応いたしますのでぜひご相談ください!
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