2021.7.16防音素材
有孔ボードは騒音対策に活用できる!オフィスでの使用にも最適
今回はオフィスでの有孔ボードを使った騒音対策について紹介します。
有孔ボードは壁面収納に用いられたり、騒音対策として仕切りに使われたりと様々な使い方があります。
しかし、普通の板との違いや有孔ボードにしかないスペックはあるのかなど疑問に思う点もあるでしょう。
「有孔ボードの具体的な使い方や設置するメリットを知りたい」と言う方は、本記事で防音の仕組みや、詳しい使い方、メリットについて確認してみてください。
有孔ボードの簡単にできるDIY術もあわせて紹介しています。
有孔ボードを使ってオフィスの個人スペースや会議室などの環境を整えてみませんか?
労働環境を改善したい企業はこの記事をぜひ参考にしてみてください。
有孔ボードとは
有孔ボードという言葉を、一度は耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?
しかし、そもそもどういうものなのかわからないという方に有孔ボードについて説明します。
特徴
有孔ボードの特徴は、無数の穴が等間隔で開いていることです。
25mm間隔や30mm間隔で穴が開いているものが一般的で、有孔加工が可能な材質の板を用いて作り出します。
材質
有孔加工が可能な材質は多くあります。
- 有孔加工が可能な材質
- ・シナ合板
- ・難燃合板
- ・天然木化粧合板
- ・ポリエステル化粧合板
- ・ラワン合板
- ・ラワンランバーコア
主にこれらの材質の板が、有孔加工が可能で有孔ボードとして売られています。
防音に効果のある素材とは
有孔ボードに使用される素材以外にも、防音効果のある素材があります。
防音の目的に合わせて素材を選ぶことでより防音の効果を高めることができます。
下記記事では、使用するシーンごとに防音に効果を発揮する素材を紹介しているので、興味のある方は参考になさってください。
よく使われている場所
有孔ボードに注目してみると、私たちの身近な場所で使われていることが多いです。
- 有孔ボードがよく使われている場所
- ・音楽室や音楽ホール
- ・視聴覚室
- ・体育館
- ・会議室
- ・レコーディングスタジオ
上記の場所以外でも使用されていることがありますが、ほんの一例を紹介しました。
よく思い出してみると、「学校の音楽室の壁に穴が開いていたな」と思い出しますよね。
意識して見ていないとなかなか気づきにくいですが、周りで有孔ボードが使用されているところは多数あることがわかります。
一般的な板との違い
もちろん他の板との違いはただ穴が開いていることだけではありません。
有孔ボードには防音効果があるのが大きな特徴です。
上記で紹介したよく使われている場所を見てみると、音楽室や会議室など外に音が漏れることを防ぎたい部屋に用いられていることがわかります。
有孔ボードを使用している部屋は、騒音対策としての効果を見込んで使っている傾向にあります。
有孔ボードの別名
ペグボードまたは、パンチングボード、見た目のまま穴あきボードと呼ばれている場合もあります。
有孔ボードではなく他の名前で販売されていることがありますが、同じものなので選ぶときの参考にしてください。
どこで手に入れることができるの?
有孔ボードはホームセンターやネットショップ、また100円ショップでも購入することができます。
壁一面に貼って使いたい場合はネットショップで大きいものを用意すると良いかもしれません。
小さめのタイプの活用を考えているのであれば、ホームセンターや100円ショップで探してみると良いでしょう。
壁一面に有孔ボードを設置したいという企業であれば、専門業者に設計から施工まで一括して頼むのもおすすめです。
有孔ボードの防音の仕組み
では騒音対策として使用したいと思っている方のために、有孔ボードによってなぜ防音効果がうまれるのかを詳しく説明します。
仕組み①:音を吸音する
有孔ボードの防音の仕組みは、音を吸収する効果があることが肝です。
防音と言っても音を遮断するというわけではなく、音を吸収することで効果が出ます。
音を吸収して反響を抑えることができるのが、有孔ボードの特徴なのです。
仕組み②:空気層によって音を分散する
騒音対策として壁に有孔ボードを取り付けるときは、寒冷紗やグラスウールなどの資材を有孔ボードの裏面に設置します。
このような資材を貼ることで有孔ボードと壁の間に隙間を作ります。
そうすることによって、有孔ボードの穴から吸収した音を空気層で分散させる効果をもたらすことができるのです。
有孔ボードの使い方
オフィスでの有孔ボードの使い方の具体例を見ていきましょう。
使い方①:会議室や休憩室の騒音対策
会議室や休憩室の壁に取り付けることで防音効果をもたらすことができます。
室内からの音漏れが気になる際などに使用すると良いでしょう。
会議室や休憩室の騒音対策のDIY
騒音対策として壁に貼る場合は、有孔ボードのみではなく上記で紹介したような寒冷紗やグラスウールなどの資材も一緒に使用しましょう。
壁にジョイナーという壁紙のつなぎ目を目立たなくさせるものや、2×4材を取り付けて、そこに吸音資材と有孔ボードを固定していきます。
使い方②:オフィスの騒音対策
複数人が同じ空間で仕事をするオフィスでは、個人個人の仕事の質を上げたい、集中して取り組みたい、などの理由で騒音対策を考えることもあるでしょう。
そんなときはデスクの仕切りとして有孔ボードを設置することがおすすめです。
お互いの声や作業音などを有孔ボードが吸収してくれます。
デスク上の仕切りのDIY
デスク上の狭いスペースでの仕切りとして活用する場合は、100円ショップでも買うことができる小さいサイズの有孔ボードでも十分です。
自立させるためにパーテーションの脚を購入して取り付けるだけで簡単に設置することができます。
また、デスク同士の仕切りになるため飛沫対策としても有効でしょう。
有孔ボード以外の簡単なオフィスの騒音対策
有孔ボードによるオフィスの騒音対策は上で紹介した通りですが、
その他にも簡単な防音方法はいくつかあります。
オフィスの環境にあわせて有効な防音方法を選ぶとよいでしょう。
下記の記事では、オフィスで簡単に行える防音方法を紹介しているので、オフィスの騒音にお困りの方は参考になさってください。
使い方③:家の騒音対策
同じ家のなかの隣の部屋はもちろん、アパートなどで他人の部屋への音漏れを防ぎたいという場合もあるでしょう。
室内の音が隣接する部屋に響かないようにしたいときには、有孔ボードは役立ちます。
室内の音を吸音するためのDIY
騒音対策として壁に貼る場合は、「会議室や休憩室の騒音対策のDIY」のところでご紹介した方法と同様に自身で設置できます。
有孔ボードで吸収した音を分散させるためには、空気層を作ることが必要です。
使い方④:音楽スタジオの騒音対策
音楽スタジオでは、室外への音漏れの問題があります。
また、反響や残響が多いと、楽器の音をクリアに聞くことができません。
この場合は、有孔ボードで吸音性を高めると、反響が少なくなって音をクリアに聞くことができます。
同時に、遮音性のある資材を併用することで、音漏れも防げます。
ただし、吸音性を高めすぎると反響音がなくなり、演奏を楽しめないケースもあるようです。
そのため、音楽スタジオにおいては、騒音対策をしながらも演奏を楽しめる空間を作ることが重要になります。
音楽スタジオの騒音対策のDIY
音楽スタジオの騒音対策として天井や壁に有孔ボードを取り付ける際には、遮音性のある資材と一緒に使用しましょう。
ただし、前述のとおり反響音がなくなってしまうと演奏が物足りなく感じることもあるため、適度な調整が必要です。
使い方⑤:パーテーションとして
オフィスの一画に個人の作業スペース、ワークスペースを作るときにも有孔ボードは役立ちます。
脚を取り付けてパーテーションとして使えば、仕切りにもなり、防音効果で集中できるスペースを簡単に作り出せます。
また、家でテレワークをする際にも、有効ボードのパーテーションはおすすめです。
「家ではオンオフの切り替えが難しい」と感じている方は、環境作りとして取り入れてみるといいでしょう。
パーテーションのDIY
専用の脚を購入しても良いですが、2枚の有孔ボードを蝶番でつなぎ合わせてL字型にすることで簡単に自立するパーテーションが作れるのでぜひ参考にしてみてください。
番外編:防音だけじゃない!オフィスでの有効活用術
騒音対策や仕切りとして活用できる有孔ボードですが、オフィスのデスク上の整理としても大活躍してくれます。
穴が沢山開いているので、ペン立てや、フック、ミニコンテナなどをお好みでつけてオフィス用品を整理整頓してみてください。
有孔ボードのメリット
最後に、有孔ボードのメリットをまとめて紹介します。
メリット①:手に入れやすい価格
ホームセンターやネットショップなどで気軽に手に入れることができ、100円ショップでも売られているのでお得な価格で購入できる点もメリットです。
思い立ったらすぐに手に入るのも嬉しいですね。
メリット②:等間隔に開いた穴
有孔ボードには無数の穴が開いているので壁面収納としても使用できます。
有孔ボードでパーテーションやデスクの仕切りを作ると、筆記用具やメモなどを収納するフックなどを簡単に取り付けることができます。
普通の板に比べて、有孔ボードはフックや棚などを取り付ける穴をわざわざ開ける必要がありません。
メリット③:騒音対策になる
有孔ボードは騒音や大きな音が気になる空間では、騒音対策としての使用に効果的です。
特別な防音素材のものを用意することなく簡単に騒音対策ができます。
メリット④:様々な空間に対応
場所に合わせた自由な使い方ができることもメリットです。
仕切りとして使う場合にも、デスク上のサイズや大きいサイズのパーテーションなどにも対応できます。
防音方法の知識を深めたいかたはこちら
防音方法は専門的な知識が多く、前提となる情報を頭に入れておくことは重要です。
特に本記事でも紹介している「吸音」と「遮音」の違いは理解しておくとよいでしょう。
「吸音」と「遮音」の違いについて興味のある方は下記の記事をご一読ください。
様々なシーンで有孔ボードを活用しましょう
今回は有孔ボードの有効的な活用方法、メリットについて紹介しました。
自社にとって有孔ボードが必要か判断する材料となりましたでしょうか?
お手頃な価格でDIYの幅も広い有孔ボードをぜひオフィスで活用してみてください。
大がかりな場合は、まとめて業者に依頼してもいいでしょう。
岐阜プラスチック工業では、工場やオフィスでの騒音対策をお考えの方のニーズに合わせた最適なご提案をしております。
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