2021.9.1

日常生活におけるさまざまな音の大きさや高さの目安を紹介

音の大きさや高さはさまざまなものがあり、なかには不快に感じられる音や、聴覚に悪影響を及ぼすほどの音もあります。

そのため、日常的に大きな音や高い音を出すことのある環境では、騒音だとされる音の基準を把握したうえで適切な防音対策を行うことが大切です。

 

そこで本記事では、日常生活におけるさまざまな音の大きさや高さの目安を紹介します。

騒音問題を解決したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

目次

 

 

音の大きさを表す単位や騒音の目安

 

音を「うるさい」と感じるかどうかは、主に音の大きさと高さによって左右されます。

まずは音の大きさを表す単位と、その単位をもとにどの程度の大きさから騒音だと感じられるのかどうかを見ていきましょう。

音の大きさを表す単位や騒音の具体例は以下のとおりです。

 

 

音の大きさを表す単位

 

音の大きさを表す単位のことを、「dB(デシベル)」といいます。

人が聞き取ることができない無音の状態を基準に0dBとされており、dBの数値が大きいほど音もまた大きく、逆に数値が小さければ音も小さいということになります。

 

たとえば、コンサート会場の歓声や雷が落ちる音はデシベルの数値が高く、閑静な住宅街や図書館などはデシベルの数値が低くなるのです。

 

また、人間はデシベルの数値が高い音を聞き続けていると、ストレスを感じやすくなるだけではなく、聴覚障害や睡眠障害になる場合もあります。

そのため、工場やオフィスなどの場所で騒音を計測した際に、デシベルの数値が高い場合は、騒音対策を講じたほうがよいでしょう。

 

 

日常生活で聞く音や人の声の大きさの目安

 

デシベルの数値が高い、つまり大きな音であればあるほど「うるさい」と感じられ、またそのような環境のなかでは会話が難しくなります。

日常生活で聞く音や人の声を例に、デシベルの数値の目安を以下にまとめました。

 

日常生活で聞く音や普段の会話の音の大きさの目安

上記はあくまでも目安なので、実際のdBの数値とは異なる場合があります。

 

また、かなりの大音量の目安である100dB以上の音が続く状態になると、聴覚に異常が生じることがあります。

そのため、騒音を計測した際に100dBを超えていた場合は、すみやかに防音対策を実施したほうがよいでしょう。

 

 

音の高さを表す単位や聞こえる音域の目安

 

音の正体は、空気の振動です。

そして1秒あたりのこの振動の数が多い、つまり振動が速いほど、高い音になります。

この1秒間あたりの振動の数を「周波数」といい、周波数は「Hz(ヘルツ)」という単位によって表すことができます。

 

HzもまたdBと同様に、数値が大きければ大きいほど音は高く、数値が小さければ小さいほど音は低いということになります。

周波数によって音域は以下の7種類に分けられているので、参考にしてみてください。

 

周波数の種類 

上記はあくまでも目安なので、実際のHzの数値とは異なる場合があります。

たとえば、日常会話で発する声の高さでは男性の声は500Hz、女性の声は1,000~2,000Hzが目安とされています。

 

しかし、声を発する状況や個人差によってもHzの数値は変動しやすいため具体的に定義することが難しいのです。

 

また、人間が聞き取ることができる音の周波数は20~20,000Hzとされています。

Hzが一定の数値を超えたら騒音と感じるといった目安は定められていませんが、31.5~8,000Hzが騒音と感じやすい人が多い傾向にあります。

 

 

音の大きさや高さの知識を身につけることで防音対策がしやすくなる

 

いかがでしたでしょうか。

音の大きさや高さはそれぞれ、「dB(デシベル)」「Hz(ヘルツ)」という単位で表現することが可能です。

また、大音量の目安である100dB以上の音が続くと、聴覚に異常が生じる可能性があるため、100dBを超えていた場合は、すみやかに防音対策を実施したほうがよいでしょう。

 

今回紹介した2つの音の単位以外にDr値と呼ばれる騒音の値があります。

防音を行う上で、対策の基準となる重要な指標となるので、押さえておくことでより効果的な防音が可能となるでしょう。

興味のある方は、下記の記事をご覧ください。

 

防音性能の指標であるDr値とは

 

 

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