2022.3.27生活騒音対策
自宅に防音室を設置!防音室の種類や用途
「自宅に防音室を設置したいけど選び方がわからない」と感じていませんか。
身近な設備ではないため、選択肢すらわからない方が多いでしょう。
自宅に設けられる防音室は、大きく2種類に分かれます。
それぞれの特徴は異なるため、用途や目的に合わせて選択することが重要です。
両者の特徴を把握していないと、完成してからこんなはずではなかったと感じるかもしれません。
この記事では、防音室の種類とそれぞれのメリット・デメリットなどを解説しています。
以下の情報を参考にすれば、自宅に設けられる防音室の全体像をつかめるはずです。
防音室の設置に向けて検討を進めたい方は参考にしてください。
防音室の種類にはどんなものがある?
防音室は、大きく以下の2種類に分かれます。
【防音室の種類】
- 組立タイプ
- 防音工事タイプ
組立タイプは、あらかじめセットになっているパーツを組み立てて室内に作る方法です。
具体的には、必要なパーツを工場で加工して現場で組み立てます。
組立作業はそれほど難しくありません。
基本的にオーダーメイドではないため自由度は低いですが、製品を選べばさまざまな選択肢があります。
製品によっては、サイズを選べるうえ、窓やエアコンなどを取り付けることも可能です。
また、組立タイプには、部屋の広さに合わせてパーツを加工して現地で組み立てる方法もあります。
防音工事タイプは、リフォーム工事を伴う方法です。
代表的な構法として、部屋の中に防音対策を施した部屋を浮かせた状態で造るボックスインボックス工法があげあられます。
既存の部屋と新設する部屋の間に隙間を設ける点がポイントです。
固体が振動して伝わる固体音、空気が振動して伝わる空気音のどちらにも効果を期待できます。
コンサートホールなどでも用いられている信頼性の高い方法です。
このほか、GLボンドを使って躯体のコンクリートにプラスターボードを貼り付けるGL工法などもあります。
防音ブース(組立タイプ)
組立タイプには、メリットとデメリットがあります。
設置前にこれらの点を押さえておきましょう。
組立にかかる時間とあわせて紹介します。
メリット
最も大きなメリットは、防音工事タイプと比較してコストを抑えやすいことです。
具体的な費用は製品やサイズなどで異なりますが、大手メーカーのものであっても100万円程度~設置可能です。
声楽などに適している小さなサイズのものであれば、20~30万円程度で設置できることもあります。
中古品がある点も大きな魅力といえるでしょう。
状態にこだわらなければ、費用をさらに抑えられます。
防音工事タイプと比較して、完成するまでにかかる期間が短い点も魅力です。
工場で加工したパーツを組み立てるだけでよいため、短期間で防音室を設けられます。
同様の理由で、引越しに対応できる点も見逃せません。
解体してもう一度組み立てれば、新居に同じ防音室を設置できます。
デメリット
注意したいデメリットは、サイズや形状があらかじめ決まっていることです。
基本的に、オーダーメイドではないため、部屋のスペースをフル活用することはできません。
デッドスペースが生じてしまいます。
この点が気になる場合は、部屋の広さに合わせてパーツを加工してくれる製品を選ぶとよいでしょう。
部屋が狭くなりやすい点にも注意が必要です。
狭い部屋で楽器を演奏すると、頭痛に悩まされることがあります。
また、楽器本来の音も楽しみにくいといえます。
以上のほかでは、部屋の雰囲気が変わってしまう点もデメリットといえるでしょう。
インテリア性にこだわった防音ブースもありますが、オーダーメイドではないため自分の好みを反映できない恐れがあります。
組立に必要な時間
防音ブースは組立が簡単です。
組立に必要な時間は製品で異なりますが、一般的には1日あれば設置できると考えられています。
組立は、基本的に設置業者が行います。
防音室(防音工事)
防音工事タイプにもメリットとデメリットがあります。
リフォーム工事を必要とするため、特徴を理解しておくことが重要です。
メリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
最も大きなメリットは、希望に合わせた防音室を設置できることです。
専門家と相談しながら施工内容を選択できるため、満足度の高いものに仕上がることが多いといえます。
具体的には、部屋の大きさや形状に合わせた防音室を設置する、使用する目的に合わせて防音性能を選択する、使用する目的に合わせて音の響き方を調整するなどが可能です。
部屋の雰囲気を壊しにくい点も魅力です。
施工内容を自由に選択できるため、好みのテイストに仕上げられます。
もちろん、備品の取り付けなども難しくありません。
理想の防音室を実現したい方にお勧めです。
デメリット
注意したいデメリットは、防音ブースよりもコストがかかりやすいことです。
具体的な費用はケースで異なりますが、ボックスインボックス構法であれば200万円程度~が目安といえます。
再組み立てができないため、引越し先に持ち運べない点にも注意が必要です。
もちろん、賃貸住宅にも向いていません。
防音工事タイプの防音室を作りたい場合、大家さんの許可が必要になります。
ちなみに、工事にかかる期間は数週間~数カ月程度です。
防音室(防音工事)の種類
防音工事タイプは、用途に合わせて設置することが一般的です。
例えば、ピアノ用・管楽器用・ドラム用・ホームシアター用などが考えられます。
詳しくは、専門家に相談するとよいいでしょう。
他にも効果的な防音対策はある
自宅での防音対策では、防音室以外にも壁に遮音材や吸音材を用いるなど、様々な方法があります。
こちらの記事では、そうした防音対策の数々をご紹介していますので、騒音にお悩みの方はぜひご覧ください。
騒音の種類と効果的な防音対策|快適なリモートワーク環境の作り方
自宅の防音室は目的に合わせて設置
いかがでしたでしょうか?
今回は防音室について解説しました。
自宅に設けられる防音室は、組立タイプと防音工事タイプに分かれます。
メリット・デメリットは異なるため、目的に合わせて選択することが重要です。
基本的には、コストを抑えたい場合は組立タイプ、こだわりを実現したい場合は防音工事タイプを選ぶとよいでしょう。
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