2025.11.6

【防音材の選び方】吸音・遮音の違いは?シーン別の使い方解説

「隣の部屋の生活音が気になる」「自分の出すテレビの音や話し声が、音漏れしていないか不安」「外の騒音がうるさくて集中できない」…こうした部屋の音に関する悩みは、多くの方が抱えています。

 

防音対策をしたいと思っても、防音シートや吸音パネルなど様々な製品があり、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。実は、効果的な対策のためには、音の性質に合わせて「吸音」「遮音」といった異なる種類の防音材を正しく選ぶことが非常に重要です。

 

今回は、防音材の基本的な種類と性質から、部屋の場所別(壁・床・窓)に最適な防音材の選び方、具体的な使い方までを分かりやすく解説します。DIYで手軽に始められる方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

目次

 

 

使用するシーンごとにおすすめの防音材

 

防音材には、大きく分けて吸音材・遮音材・防振材・制振材の4種類があります。
今回は、オフィスや家庭、工場、3つの場所での防音対策に適した防音材を紹介します。

 

 

オフィスにおすすめの防音材

 

オフィスは多くの人が会話や電話、またパソコンでの作業等を同時にするため、ザワザワとした騒音が気になりやすいです。
有効的な防音対策として適しているのは、吸音材です。

 

吸音材は、スタジオや音楽室等などでも使われており、反響する音を減衰させてくれ、楽器の音などをよりきれいに聞こえさせるという効果があります。
吸音材の材質には、グラスウール・ウレタンスポンジ等がとして使用されることが多いです。

 

また、襖や障子のような薄い板や紙、有孔ボードのような吸音構造が施されている板も吸音材の一種とされています。
オフィスや会議室の壁に吸音材を用いれば、吸音材が騒音を和らげてくれるため、仕事の効率化・集中力アップにも繋がるでしょう。

 

 

場所・悩み別|部屋の効果的な防音対策

 

一口に「家の防音」と言っても、壁、床、窓など、音の発生源や侵入経路によって対策は異なります。ここでは、場所ごとのおすすめ防音材と使い方を紹介します。

 

1.壁の音対策

隣室への音漏れや話し声に 隣室からの話し声や、こちらからのテレビの音漏れが気になる場合は、「遮音」と「吸音」の組み合わせが効果的です。

 

手軽な対策:

後付けできる『吸音パネル』 壁に吸音パネルを設置することで、室内の音の反響を抑え、会話を聞き取りやすくしたり、隣室への音漏れを和らげたりする効果があります。フェルト製やポリエステル製などデザイン性の高い製品も多く、虫ピンや貼って剥がせるテープを使えば賃貸住宅でも設置可能です。

 

本格的な対策:

『防音シート』との組み合わせ より高い効果を求めるなら、壁にゴムやアスファルトでできた重量のある防音シートを貼り、その上から吸音パネルや石膏ボードを設置するのがおすすめです。「遮音(音を跳ね返す)」と「吸音(音を吸収する)」を組み合わせることで、防音効果が格段に向上します。

 

2.床の音対策

子どもの足音や物音に 階下への足音や物を落とした時の衝撃音(固体伝播音)には、振動を抑える「防振」が重要です。

 

基本対策:

防音マット・防音カーペット 既存の床の上に、十分な厚みのある防音マットやカーペットを敷くだけでも効果があります。特に、重量のあるゴム系のマットと防音シートを重ねて敷くと、さらに高い防振・遮音効果が期待できます。

 

3.究極の対策

自分だけの空間を作る『防音室』 楽器の演奏や映画鑑賞、集中したい書斎など、特定の目的のために完璧な音響空間が欲しい場合は、組み立て式の防音室を設置するという選択肢もあります。1畳サイズから様々な大きさがあり、大掛かりな工事不要で設置できる製品も増えています。これは、音を外に漏らさないだけでなく、外からの騒音を遮断する最も確実な方法の一つです。

 

 

工場におすすめの防音材

 

工場で振動する機材での作業があるときには、その振動により騒音が生まれます。
この騒音におすすめの防音材は、防振材・制振材です。

 

防振材・制振材は、どちらも同じような性質をもっていますが、「防振」は衝撃で発生する振動を抑える、「制振」は振動している物体の面に当てて揺れを制御して抑えるという意味になります。

防振材にはゴム素材が多く、精密機械や油圧プレス等の使用の際に下に敷いて使うことが多いです。
家庭でも、洗濯機の脚部分に取り付けられている場合があります。

 

一方、制振材は粘弾性の樹脂がシート状になっているもので、よく車のトランクやドアの裏に用いられています。
これらを機械の下に敷けば、振動による音を抑えることができるでしょう。
より外部への音を遮断するためには、壁にコンクリート加工を施す、工場内での反響音を防ぐために内側の壁には吸音材を用いる等、性質の違う防音材を組み合わせることで、より高い防音効果が期待できます。

 

 

シーンに合った防音材を選ぼう

 

今回は、防音材の種類から、具体的な部屋での選び方・使い方までを解説しました。

 

効果的な防音対策の近道は、解決したい音の悩みに合わせて、「遮音」「吸音」「防振」の性質を持つ防音材を正しく組み合わせることです。まずはご自身の部屋で最も気になる場所に対し、壁に吸音パネルを貼ってみる、床に防音シートとマットを敷いてみるなど、DIYでできる手軽な対策から始めてみてはいかがでしょうか。

 

それでも解決が難しい場合や、防音室のような本格的な対策を検討する際は、専門の業者に相談することも有効な選択肢です。この記事が、あなたの快適な音環境づくりの第一歩となれば幸いです。

 

 

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