2021.7.16

簡単にできる防音対策のDIYでオフィスをより快適な空間に!

今回はオフィスの防音対策をDIYでしたいという企業様に向けて、オフィスをDIYすることのメリットとともに具体的なDIY術を紹介します。
まずは、オフィス内で防音対策をしたい場所は具体的にどういう場所なのかについても考えてみましょう。

 

オフィス内でなぜ防音対策をしたいのか、するべきなのかを明確にすることで、どこにどのようなDIYをするのが良いのかが見えてきます。
必要な工具についても事前に準備しやすいように紹介しますので参考にしてみてください。

 

 

目次

 

 

簡易的な防音はできるのか

 

業者などに頼まずにDIYで簡易的な防音対策をすることは可能です。
そのためには、まず防音対策をする目的を明確にしましょう。
そうすることでどのような防音対策をするのか、防音材や道具など揃えるべきものがわかります。

防音対策の目的として多くあげられる例を確認してみましょう。

 

 

例①:会議室や休憩室内の話し声

 

オフィスの防音対策で一番重要なスペースが、会議室や休憩室と言っても過言ではありません。
会議室や休憩室で話している声が気になるので、話すことは禁止!なんてことはできませんよね。
会話をするための部屋だからこそ、話し声が漏れて室外の人たちが気になる場合にはしっかり対策をしましょう。

 

 

例②:隣り合うデスクとの防音対策

 

社員数が多いほどデスクも増え、隣や向かいのデスクとの距離も近くなってしまいます。
電話で話す声やパソコンの操作音など人によっては気になる場合もあるため、できるだけ仕切りを作って個人のスペースとして確立してあげることが理想です。
また飛沫対策の目的としても仕切りは役立ちます。

 

 

例③:階下への音を防止したい

 

ビルの賃貸オフィスで階下にも別のオフィスや住宅がある場合には、足音や物を移動させるときの音が下に響くのではないかと気になりますよね。
特に、ホワイトボードや台車など移動式のキャスターがついているものをよく使用する会社の場合は床自体に対策をしたいものです。
トラブルの原因になり兼ねないので早めに対策をしておくと良いでしょう。

 

 

主にどこから音が漏れるか

 

音はどのようなところから漏れてしまうのでしょうか。
防音対策をする前に、どこから音漏れするのかがわかっていると、より良い防音方法がわかるので、まずは音漏れの場所を突き止めてみましょう。

 

主に音漏れが起こる場所や原因

  • ・壁の厚さによって起こる
  • ・床の構造によって起こる
  • ・窓の隙間や厚さによって起こる

 

基本的に音漏れが気になる場所は、階下や隣室との間の壁や床です。
隣室との間の壁が薄かったり、床の構造が響きやすかったりすることで声や足音の音が響いてしまします。
会議室や休憩室の壁が薄いと話し声だけでも音漏れが気になってしまいます。
また、最も音が漏れやすいのが窓です。
窓の大きさや二重窓かどうかなどによって変わってきますが、作業音や音響からの音楽は窓から漏れやすいので対策が必要でしょう。

 

 

オフィスをDIYで防音するメリット

 

実際のDIY術を紹介する前に、オフィスをDIYすることのメリットについて確認してみましょう。

 

 

メリット①:コスト削減

 

一番にあげられるのが、コストの削減です。
業者に頼むと何百万円とする施工費がかかるところを、DIYをすれば何万~何十万円程度の材料費のみの支出で抑えられる場合が多いです。

 

しかし、せっかく費用を抑えようとしているのに、やっているうちに材料費がどんどん高くなってしまって、業者に頼んだ場合とほとんど差がなかった!なんてことになったら元も子もありません。
そうならないためにも、事前に設計や予算を立てることが重要です。

 

 

メリット②:会社のオリジナル感を出しやすい

 

業者に頼み、会社の色をオフィス内に散りばめてもらうことももちろん可能ですが、自分たちで施工していく方が自由度が高くなります。
既存の家具や床材だけではなく、DIYでは一から作り出すことも可能なので、オフィスの内装へのこだわりを重視したい場合はDIYしてみることがおすすめです。

 

 

メリット③:社員の意識向上

 

社員一丸となってオフィスを作り上げていくことも有効的です。
社員のチームワークの向上や、自分たちで作り上げたオフィスへの愛着が湧き仕事への意識が高まる可能性があるでしょう。

 

 

DIYで防音する際に必要な工具

 

実際にDIYをする準備に入りましょう。
まずは必要な、またはあると便利な工具を一覧で紹介します。

 

DIYに必要な道具

  • ・ノコギリ(電動ノコギリ)
  • ・ソーガイド
  • ・クランプ
  • ・電動ドリルドライバー
  • ・インパクトドライバー
  • ・やすり
  • ・タッカー
  • ・水平器
  • ・ゴーグルとマスク

 

何を作るのかで必要な工具は違いますが、基本的には上記の工具があると便利です。
必要に応じて準備しましょう。

 

 

具体的なDIYによる防音方法

 

では、具体的なDIYで防音する方法を紹介していきます。
防音目的別に紹介するので当てはまる対策を参考にしてみてください。

 

 

目的①:会議室や休憩室内の話し声を防音する

 

会議室や休憩室に壁があって部屋として確立されている場合には壁に防音対策を施しましょう。
壁にDIYで防音対策をする場合は有孔ボードの使用が安価でおすすめです。

 

有孔ボードとは等間隔に穴が開けられている板のことで、その小さな穴が音を吸収してくれます。
有孔ボードは、ホームセンターやネットショップで手軽に購入できますよ。

有孔ボードの背面にガラスウールやスポンジのような吸音素材のものを入れて壁に設置すれば、簡易的な防音ルームをDIYすることができます。

 

また部屋として確立していない会議スペースや休憩スペースの場合でも、パーテーションのように有孔ボードを2~4枚組み合わせて、簡易的な防音スペースを作ることが可能です。
具体的には、蝶番を使って有孔ボードを組み合わせL字やコの字型に立てて使用します。

 

また、2×4材を専用の突っ張り器具を使って等間隔に立てて、そこに有孔ボードをビスで留めて壁のようにすることもおすすめです。
より音漏れを防止したい場合は、吸音効果のある資材も併用して部屋の壁を覆いましょう。

 

 

目的②:デスク同士に仕切りを付けて防音する

 

仕切りはしっかりと個室感を作るために高さを出して作るか、デスクの移動や一時的に外すことも考えて簡易的に作る方法のどちらかを決めましょう。

 

高さのあるしっかりとした仕切りを作るには、きちんと採寸することが大切です。
必要な板材やプラボードなどを用意し、ビス打ちをしてしっかりと固定します。
さらにデスク上での転倒を防止するためにデスクとも固定しましょう。

 

簡易的な衝立の場合は、適当な大きさの板や有孔ボード、プラボードなどを用意して、脚の部分を作るだけで完成です。
簡易的な衝立は、まず角材を使ってT字の脚を作ります。
このときT字の真ん中の角材は2本にして計3本の角材で脚を作りましょう。
最後に、真ん中の2本の角材の間に板を挟んで固定すれば簡単に衝立を作ることができます。

 

 

目的③:階下への足音を防音する

 

下の階の方への配慮として有効的な防音対策は次の通りです。

 

階下に対する防音対策

  • ・防音カーペットを敷く
  • ・フェルトの下地があるラグマットを敷く
  • ・ジョイントマットを敷く
  • ・コルクマットを敷く

 

このように床の防音対策としては、マットやカーペットを敷くだけの比較的簡単なものが多いです。

床の衝撃音は「軽量床衝撃音」と「重量床衝撃音」の2種類あります。
小物を落としたときの響くような衝撃音は軽量タイプで、これはコルクマットやジョイントマットの柔らかいものを敷くだけで防ぐことが可能です。

しかし、オフィスで多いのは足音や台車を動かす音のような、重量タイプの衝撃音です。

重量床衝撃音気になる場合には、防音カーペットを敷いたり、コルクマットとラグマットを重ねて敷いたりすることでより高い防音効果を得ることができます。

 

さらにオフィスの場合、靴を履いたまま歩くことが多いので、汚れに強い防音タイプのカーペットを敷くことが一番効果的でしょう。

 

 

簡易的な防音対策で快適に生活を送りましょう

 

いかがでしたでしょうか?

この記事でオフィスの簡単な防音方法について紹介しました。

防音対策をDIYで施したいと考えていた企業様は参考になりましたでしょうか?

 

少しでも社内の騒音を防いで、社員の仕事の質の向上に繋がる対策をしてみてください。

 

 

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