2021.12.28

音のマスキングとは?概要や効果、使用する場面などを知ろう

音のマスキングとはどういったことか、ご存じですか?
言葉や文字で見ただけでは、イメージしにくいかもしれません。
実は誰もが身近なところで体験しており、さまざまな場所や場面で使用されています。

 

今回は音のマスキングについて理解を深めていきましょう。
本記事では、マスキング効果をはじめ、環境音について、音のマスキングが使用されているケースを紹介しています。
マスキング効果を使用し、働く環境の改善を目指してみませんか?

 

人に聞かれたくない会話を、聞こえにくくするにはどうしたら良いか」、「作業音が気になるので、集中できる環境を整えたい」というお悩みをお持ちの方は、参考にしてみてください。

 

目次

 

 

環境音とは?

 

環境音とは、私たちの身の回りから聞こえてくる音のことです。
例えば、風や雨の音など自然の音、車の走行音など交通状況から聞こえてくる音、話し声やくしゃみなど人から発せられる音などです。
オフィスでは、パソコンのタイピング音や空調の音などが環境音になるでしょう。

 

環境音は、日常的に耳にしている音であるため、不快に感じにくい特徴があります。
そのため、騒音対策や集中できる環境作りの一環として、環境音が用いられることがあります。

 

 

マスキング効果とは?

 

マスキング効果とは、同じ周波数の音が重なると、一方の音が聞こえにくくなる現象のことです。

時計の針が動く音が聞こえていても、空調をつけるとその動作音によって時計の音が聞こえにくくなる、といった経験はありませんか?
このように、今まで気になっていた音が、別の音が被さる(マスクされる)ことで、あまり気にならなくなるのです。
低い音より、高い音の方がマスキングされやすいのも特徴です。

 

このマスキング効果は、騒音対策で応用されることもあります。
意図的に周波数が近い音を流すことにより、気になる音の不快感緩和を目指すのです。
騒音そのものを消すことは難しくても、目立たなくさせることはできます。

 

ただし、被せる音自体が不快な音だと、余計に気になってしまうケースも。
被せる音の聞こえ方が不自然ではないか、配慮が必要です。

 

 

騒音による音声のマスキング

 

電車内やガード下など音が大きい場所で会話すると、相手の声が聞き取れなかったり、自分の声が届かなかったりと、会話がうまく成立しないことも。
それは、騒音が音声(人の声)をマスキングしているせいで、音声が聞き取りにくいのです。

このような、騒音によって音声がマスキングされる性質は、なにも不便なことばかりではありません。
マスキング効果を使用して、騒音対策やプライバシーの保護にも役立てられているのです。

 

例を挙げて説明しましょう。
隣の部屋の話し声が気になる、ほかの人に聞かれたくない話がしたい、という場面で対象者(声を聞きたくない・聞かせたくない人)がいる場所に、意図的に音楽や環境音などを流します。
そうすることで、音楽や環境音が人の声に被さり、隣の部屋からの音漏れや会話の内容を聞き取りにくくする効果が期待できるのです。

 

 

純音による純音のマスキング

 

まず、純音とはどういった音なのか、説明します。
純音とは、ひとつの周波数で構成されている、単純な音のことです。
音叉や時報の音などが該当します。

 

純音を純音でマスキングするには、周波数がポイントです。
被せる音に対して、被される音の周波数が高い方がマスクされやすい傾向にあります。

また、2つの純音の周波数が近いと、唸りが聞こえるのも特徴的です。

マスキングの研究は、主に純音や定常音が用いられてきました。

しかし、日常的に耳にする音は、一定ではなく変化する音の方が多いです。
騒音対策にマスキング効果を活用する場合は、純音による純音のマスキングだけではなく、変動音のマスキングについても検討が必要でしょう。

 

 

マスキング効果が使用されている場所・場面

 

実際に音のマスキング効果が使用されている場所や場面をご紹介します。
今回は、以下の5つのケースをピックアップしました。

 

マスキング効果が使用されているケース

  • ・工場
  • ・オフィスや会議室
  • ・店舗や飲食店
  • ・病院や金融機関
  • ・高層ビルのエレベーター

 

それぞれ、どんな音やシーンでの対策にマスキング効果を使用しているのか、具体的に見てみましょう。

 

 

ケース1.工場

 

工場にマスキング効果を使用している事例もあります。
工場は、作業音や会話などさまざまな音が聞こえる場所です。
そのため、音が気になって休憩もままならないといったケースも。

 

そこで、音楽によるマスキング効果が役立ちます。
音楽が流れることで雑音が聞こえにくくなり、リラックスできる環境を整えることが可能です。
そればかりか、生産性の向上や従業員同士のコミュニケーション増加に効果的だったとの声も上がっています。

 

 

ケース2.オフィスや会議室

 

オフィスや会議室にマスキング効果を使用する目的として、隣の部屋の音漏れ対策が挙げられます。
隣の部屋から会議中の声が聞こえてくると、気になってしまうものです。
また、機密情報や人事情報など、周囲に聞かれては困る内容もあるでしょう。
昨今はリモート会議も増え、テレビ電話を活用すると、ついつい声が大きくなってしまいがちです。

 

そこで空調の音などを意図的に流すことで、隣の部屋からの音漏れを聞こえにくくします。
話し声が聞き取りにくくなることで、仕事や会議に集中しやすい環境作りが目指せます。
情報漏えいの防止にも繋がるでしょう。

個室はもちろん、オープンスペースでもマスキング効果が期待できます。

 

 

ケース3.店舗や飲食店

 

店舗や飲食店では、外部の騒音や雑音への対策にBGMを流しています。
マスキング効果で、車の走行音や雑踏の音など、お客さんにとって不快な音の軽減を図っているのです。

最近は感染症拡大防止対策のため、窓やドアを開けて営業する店舗が増えました。
窓やドアが開いていると、外部からの音が入ってきやすくなります。
そのため、BGMによるマスキング効果がより一層役立つでしょう。

 

また、外部からの音だけでなく、内部で発生する音にも有効です。
例えば、厨房から聞こえてくる食器を扱う音や、従業員同士の話し声などを聞こえにくくする効果が期待できます。

ほかにも、店内での大きな声の会話の抑制につながります。
マスキング効果によって、小さい声でも会話が成立しやすくなるのです。
声が小さくなる分、飛沫も抑えられるので、感染症対策にもなります。

 

 

ケース4.病院や金融機関

 

病院や金融機関で重視されるのは、プライバシーの保護です。
病院の診察室での会話や金融機関で相談する内容は、ほかの人に聞かれたくないもの。
会話の内容が待合室に漏れてしまったら、ほかの人の耳に触れることになってしまいます。

 

そこで、待合室に音楽や環境音を流し、マスキング効果を狙います
診察室や相談室から会話が漏れてしまうのを防ぐことで、プライバシーの保護につなげているのです。

 

歯科医院では、ドリル音の不快感緩和にもマスキング効果が使用されています。
ドリルで歯を削る甲高い音は、苦手な方も多いはず。
ドリル音は、頭蓋骨をも振動させるため、耳栓をしても聞こえなくすることは不可能です。
そこで、ヘッドホンからドリルと同じ周波数の音を流し、ドリルの不快な音を軽減させる方法を導入している歯科医院もあります。

 

 

ケース5.高層ビルのエレベーター

 

エレベーターで、音楽が流れているのを耳にした経験はないでしょうか。
これは風切り音を軽減するための対策です。
特に、高層ビルのエレベーターはスピードが速いため、風を切る音が大きくなってしまいます。
そこで音楽を流し、風切り音を目立たないようにしているのです。

 

また、エレベーターという狭い密室に複数の人が乗り合わせる状況は、余計に人の会話や雑音が気になってしまうもの。
音楽が流れていることで、そういった状況でも過ごしやすくなるでしょう。

 

 

騒音対策はどの音を消したいかが重要

 

重要なのは、マスキングによって消したい音が気にならなくなったかどうかです。
不快な音を軽減し、「隣の会議の声が聞こえなくなって仕事に集中できた」、「カフェでリラックスできた」、「人に聞かれたくない話も安心してできた」といった結果が伴っていないとなりません。

 

先述した通り、マスキング効果を狙って流した音が邪魔になってしまったら、逆効果です。
しっかり効果を得るには、想定する人数やシーンによって、スピーカーの設置台数や位置、音量などを調整することが大事です。

また、どんな音を好むかは個人差があるもの。
マスキング効果を使用したい環境にあわせて、ふさわしい音や音楽を検討し、よりマスキング効果を高めることが望ましいです。

 

防音方法にはマスキング以外にも複数のやり方があります。

騒音の性質に合わせてより効果の高い方法を選ぶことが重要です。

下記記事では、騒音の性質を把握するための基本的な項目や、マスキング以外の防音方法を紹介しています。

興味のある方はぜひご一読ください。

騒音の種類と、目的別の防音方法とは

 

音のマスキング効果でより良い環境作りを目指そう

 

いかがだったでしょうか?
今回の記事を読んでいただくことで、音のマスキングやその効果についてご理解いただけたかと思います。
うまく活用することで、騒音対策やプライバシー保護にも役立つ、音のマスキング。
気になる音の不快感の緩和を目指したい方は、音のマスキングによる対策もプランのひとつに加えてみてください。

 

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TECCELL事業部営業部(代表)